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「悼む」ということが理解出来る歳になってきた紗知江ママ

どんよりとした雲で覆われていて、それでいて空気はちょっと生温かいといった感じの今朝の鹿児島です。

シトシト雨とよく雨が降っていますので、自宅でゆっくりと読書でもと、表紙のインパクトに惹かれ購入しておいた、天童荒太「悼む人」を読むことに。

主人公・静人は全国を放浪しながら、死者を悼む旅祈を続けます。そして遺族に、故人についてのこんな質問を投げかけます。

「この方は誰に愛され、または誰を愛していたか、どんなことで人に感謝されていたか、ご存じですか」

このセリフ、文中に幾度となく出てくるので、本を読み進めながら、とうとう私までも「誰に愛し愛され、感謝されている」のか考え込んでしまいました。

この問いに即答できる方はきっと幸せな人ですよね。

まだ半分しか読んでいませんが、さすがは直木賞受賞作、奥が深そうです。
2015年に映画化もされました。

ただ、これだけ重く暗いテーマですから、窓の外の雨雲を見ながら読み進めるとネガティブになりそうで、続きは晴れ間がのぞく穏やかな日に、と思っています。

たまには読書をして過ごすのもいいものですね。

 

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