実はわたくし、ラブホテルの経営もこじんまりとながらやっておりまして、実際にフロントスタッフと一緒に店番をすることもあるんです。
今日も日中店番をしていたところ、たしかお昼過ぎぐらいでしたか、とあるお部屋からウェルカムドリンクサービスのオーダーがあったので早速お部屋までお持ちしたんです。
「コンコン、コンコン」
部屋のドアをノックしてお呼びするのですが…これが出てくる気配がない「あれ?たしかにこのお部屋だったよなぁ」なんて思いながらドアの前で待っていると…
部屋の中からケンカとも言い争いともつかない物音がするんです。「何だろう?」と思いながらドアの前にたたずんでいると、しばらくしたら罵声や悲鳴が聴こえてきて「こ、これは、じ、じ、事件!?」と思って、耳を澄ますと
「お尻を出せ~早くお尻を出すんだよッ!!今日はムチだって持ってきてんだよっ!!だから早くお尻を出せって言ってるだろっ!!!!」
と、まあいわゆるそういうプレイ真っ最中のようなセリフが聞こえまして、ははぁん、そういうことか、と。
あ、そうそう言い忘れましたけど、その罵声の主は女性で悲鳴の方は男性ですよ。
これがよくよく聞くとなかなか楽しそうな感じが伝わってきたのでホッと胸をなで下ろしました。
そこでふと我に返って「これじゃノックに気付いていただけないはずだわ」と、一旦フロントに降り「え~今からウェルカムサービスを持って参りま~す」って素知らぬ感じで内線電話を入れました。
するとゲッホゲホ言いながら男性が電話口に出て
「ハイ、ワガリマジダ~」
失礼とは思いつつも、私、笑いをこらえるのがやっとでしたよー。お顔こそわかりませんが、声の感じだと30前後ぐらいのごくごくフツウのおとなしそうなカップルだったんですけどね。
今日は節分ですし、彼ら流の「鬼は外、福は内」豆まきの儀式だったのかも。
ウフなんてね。もうヤダァッ、えっちぃ